令和4年4月1日から改正された育児・介護休業法が施行され、育児休業の取得を考える方も増えていると思います。
漠然と育休の取得を考えたものの、本当に取得する必要があるのか迷っている、取得したいけど仕事が忙しい中で会社に相談しづらい、と言った方は多いのではないでしょうか?
私は友人・知人に「社畜」と言われるサラリーマンですが、第2子の誕生にあたって育児休業の取得を決め、幾度となく家族や上司と相談して計画を立てていきました。この記事では、その経験や反省を踏まえて、育休取得に向けた相談のポイントとなる以下の3点についてお話ししていきます。
■育児休業取得に向けた相談ポイント
1.家族と取得要否、取得期間を相談する
2.上司に育休の取得希望や取得期間を伝え、業務の引き継ぎ先を確保してもらう
3.プロジェクト・チームメンバへ育休の取得を報告し、業務の引き継ぎを行う
育休取得を検討されている方は是非参考にしてみてください!
家族と取得要否、取得期間を相談する
育児休業の取得について最も相談が必要な相手は誰でしょうか?これは社畜であっても言うまでもなく、家族(特にパートナー)です。育児休業は子供の育児を行うための休業ですので、一緒に育児を行う家族との相談が最も重要となります。
育休の必要性や必要な期間はそれぞれの家庭事情により異なるので、以下の点をポイントとしてご家族と休暇取得の要否や取得期間を相談してみましょう。
- パートナー以外に育児を頼れる人がいるか?
- 今回産まれる子以外にお世話が必要な子供がいるか?
- 家計への影響はどの程度か?
- 自分は育休を取って何がしたいか?
パートナー以外に育児を頼れる人がいるか?
産まれて間もない赤ちゃんのお世話をするのって、言うまでもなくかなーり大変なんです。いつ寝ていつ起きるか分からない、母乳(ミルク)の吐き戻しや排泄により服や布団が頻繁に汚れる、とにかく泣いてるけど何で泣いているか分からない、、、そんな赤ちゃんを24時間休みなくお世話していく必要があるので、ママひとりで行うなんて基本的に無理です。(中にはやられている方もいらっしゃいますが、それはもう想像を絶するほどの大変な目をされながら必死にやられていると思います。)
このため、両親や義両親など、育児を頼れる人が身近にいるかどうかが一つのポイントになります。もし頼れる人がいないのであれば、取得は必須と考えた方が良いと思います。
今回産まれる子以外にお世話が必要な子供がいるか
上述の通り赤ちゃん1人だけでもかなりのハードモードなのですが、そこに上の子など他にお世話が必要な子供が加わってくると、さらに格段に難易度が上がってきます。それぞれのお世話が必要であることは勿論、上の子が赤ちゃんに嫉妬してこれまで以上に手がかかることもあります。(うちの場合はパパママの気を惹きたくておもちゃ箱や本棚をひっくり返してました。。)
このため、他にお世話が必要な子供がいる場合は取得を考えた方が良いと思います。
家計への影響はどの程度か
「育休を取得する=仕事を休む」ことになるので、その間は会社から給与が支払われないことになります。育児休業給付金と言う制度があるため給付金という形で収入を得られる場合もありますが、期間や上限金額が決まっていたり、受給できるまでに期間があったりするので、家計に与える影響を考えておく必要があります。
また、有給休暇を利用して休みを取ると言う手段もあります。期間は限られてしまいますが、状況によっては収入を減らすことなく休暇を取得できるので、有効な選択肢の一つになるでしょう。
自分は育休を取って何がしたいか?
「育休を取って何をしたいのか」を考えてみましょう。毎日お風呂に入れたい、離乳食を作りたい、上の子を寂しがらせないように毎日一緒に遊びたい、等、やりたいこと(やらなければならないこと)を具体的に考えることで、取得の必要性や期間を考える材料になると思います。(一旦、仕事のことは忘れましょう)
何をしたいかを考えないまま育休に入ってしまうと、だらだらと休んでしまって何も得られない(むしろ奥様からの反感を買ってマイナスとなる)可能性もあります。。
上司に育休の取得希望や取得期間を伝え、業務の引き継ぎ先を確保してもらう
家族と相談して取得を決めたら、次は会社への相談です。ここは、安定期に入った頃を目安に少しでも早く行っておくのが良いでしょう。会社はこれまで社畜として働いてきたあなたの代わりに業務を行うメンバをアサインしたり、業務量を調整したりする必要があるので、「育休を取得すること」と「取得期間」を早めに伝えるようにしましょう。
また、この時点で取得期間を決められていない場合、検討中の最長の期間で伝えておくことをお勧めします。代わりのメンバや業務調整の関係上、一度決めた期間を延ばすことは難しいです。(もちろん最終的な決定権は自分にありますが、復帰後のことも考えると無茶を言うのは得策ではないので、、、)
私の場合は取得期間を決めて伝えるのが遅れてしまったため、なかなか引き継ぎ先のメンバをアサインしてもらうことができず、取得開始を遅らせることになってしまいました。。
プロジェクト・チームメンバへ育休の取得を報告し、業務の引き継ぎを行う
上司と相談して取得期間を決めたら、次は通常一緒に業務をしているメンバへの報告です。タイミングは上司とも相談する必要があると思いますが、ここもできるだけ早めに伝えるのが良いでしょう。社畜であるあなたの仕事を引き継いでくれるチームメンバに感謝し、不在となることは早めに伝えて、少しずつでも引き継ぎを行っていけるようにするべきです。
まとめ
本記事では、社畜サラリーマンが育児休業の取得に向けて考えるポイントについてお話ししてきました。以下の点をポイントとして家族や会社と相談を重ね、関係者みんなが気持ちよく育休を取得できるようにしていきましょう!!
1.家族と取得要否、取得期間を相談する
2.上司に育休の取得希望や取得期間を伝え、業務の引き継ぎ先を確保してもらう
3.プロジェクト・チームメンバへ育休の取得を報告し、業務の引き継ぎを行う